麻疹(はしか)の流行と口腔内所見 〜歯科から見つける早期サイン〜|瀬谷駅近くの歯医者・歯科|瀬谷アクロスデンタルクリニック

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麻疹(はしか)の流行と口腔内所見 〜歯科から見つける早期サイン〜

麻疹(はしか)の流行と口腔内所見 〜歯科から見つける早期サイン〜|瀬谷駅近くの歯医者・歯科|瀬谷アクロスデンタルクリニック

2026年3月23日

麻疹(はしか)の流行と口腔内所見 〜歯科から見つける早期サイン〜

最近、ニュースなどで「麻疹(はしか)」の感染報告を耳にする機会が増えました。非常に感染力が強く、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

一見すると歯科とは無関係に思われがちな麻疹ですが、実は初期症状が「口腔内(お口の中)」に現れるため、私たち歯科医師が最初にそのサインに気づき、早期発見につながるケースが少なくありません。

麻疹(はしか)の特異的な臨床経過

第1期:カタル期(約2〜4日間)

38度前後の発熱や、強い咳、鼻水、結膜炎などの症状が現れます。
この時期の終盤(発疹が出る1〜2日前)に、お口の中に「コプリック斑」が出現します。

第2期:発疹期(約3〜5日間)

一度熱が1度ほど下がった後、半日ほどで39度以上の高熱(二峰性発熱)が出現します。
これと同時に、耳の後ろや首周りから赤い発疹が出始め、全身へと広がっていきます。
この頃になるとコプリック斑は徐々に消失します。

第3期:回復期

解熱し、全身の発疹が色素沈着(黒ずみ)を残しながら少しずつ消えていきます。

早期発見の鍵「コプリック斑」とは?

上記のように、全身に発疹が出る前の「カタル期」に現れるのがコプリック斑(はん)です。
主に頬の内側の粘膜(奥歯の横あたり)に、1ミリ程度の小さな白い粘膜疹が数個から数十個現れます。
周囲が紅暈(赤いふちどり)を伴っているのが特徴です。
痛みはほとんどありませんが、麻疹に特異的な症状であるため、非常に強力な診断のサインとなります。

免疫力低下による口腔内トラブルと合併症リスク

麻疹に罹患すると、全身の細胞性免疫が著しく低下します。
そのため、麻疹そのものの症状だけでなく、お口の中の常在菌が異常増殖しやすくなり、急性炎症(急激な歯肉の腫れ)や、重度の口内炎を併発しやすくなります。

さらに警戒すべきは、細菌の二次感染による肺炎や中耳炎などの合併症です。
口腔内の衛生状態が不良だと、増殖した細菌が誤って気道に入り込み、細菌性肺炎(誤嚥性肺炎など)のリスクを著しく高めてしまいます。
万が一感染した場合や体調不良時こそ、うがいや無理のない範囲でのブラッシングで口腔ケアを徹底することが、重症化を防ぐために極めて重要です。

院内感染予防のためのお願い

瀬谷アクロスデンタルクリニックでは日頃からスタンダードプリコーション(標準予防策)に基づく厳格な感染対策を行っておりますが、麻疹は空気感染(飛沫核感染)するため、待合室などでの感染を防ぐためのご協力をお願いしております。

もし、「数日前から発熱や咳があり、頬の内側に白いブツブツがある」「麻疹の患者様と接触した可能性がある」といった場合は、直接ご来院される前に、まずは当クリニックへお電話にてご相談いただくか、お近くの医療機関(内科・小児科)へ事前連絡の上で受診をお願い致します。

お口の粘膜は、全身疾患のサインを映し出す鏡でもあります。少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

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