歯科医師の歯がしみた!?その意外な原因とは〜エビデンスに基づくナイトガードの重要性〜|瀬谷駅近くの歯医者・歯科|瀬谷アクロスデンタルクリニック

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歯科医師の歯がしみた!?その意外な原因とは〜エビデンスに基づくナイトガードの重要性〜

歯科医師の歯がしみた!?その意外な原因とは〜エビデンスに基づくナイトガードの重要性〜|瀬谷駅近くの歯医者・歯科|瀬谷アクロスデンタルクリニック

2026年4月25日

歯科医師の歯がしみた!?その意外な原因とは〜エビデンスに基づくナイトガードの重要性〜

こんにちは。瀬谷アクロスデンタルクリニック院長の黒﨑です。

今回は、私自身が最近体験したお口のトラブルと、そこから改めて実感した「ナイトガード(就寝用マウスピース)」の医学的有用性についてお話ししたいと思います。

歯科医師の歯にも起こった異変

実は最近、私自身の歯に次のような症状が現れました。


・冷たいものを飲んだ時に、歯がしみやすい

・噛み合わせた時の「歯の当たり方」が、以前と若干違う気がする


むし歯になったかな?と一瞬不安になりますが、診断をした結果、原因はむし歯ではなく「クレンチング(無意識の食いしばり)」によるものだと思い至りました。

睡眠時の食いしばりがもたらす破壊的な力

私たちの顎の筋肉は非常に強力です。起きている時に意識して全力で噛む力よりも、睡眠中の無意識下で起こるブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)の力の方がはるかに大きく、自身の体重を優に超える負荷(時には100kg以上とも言われます)が長時間にわたって歯や顎にかかることが、国内外の多くの研究で示されています。

この異常な負荷が継続すると、歯の根元に応力が集中してマイクロクラック(微小な亀裂)が生じ、知覚過敏を引き起こします。それと同時に、過度な力が加わり続けることで、歯の移動や摩耗が進み、噛み合わせの微細なズレまで生じさせてしまうのです。

ナイトガードの医学的有用性と当クリニックのこだわり

私は普段から、この睡眠中の強大な力から歯を守るために「ナイトガード」を装着して寝ています。

日本補綴歯科学会などの各種診療ガイドラインにおいても、睡眠時ブラキシズムによる歯や被せ物の破損防止、および歯周組織の保護を目的とした「スタビライゼーションスプリント(硬質なナイトガード)」の装着は、科学的根拠(エビデンス)に基づいた有効なアプローチとして推奨されています。

【当クリニックが「ハードタイプ」を推奨する理由】

ナイトガードには柔らかい「ソフトタイプ」と硬い「ハードタイプ」がありますが、当クリニックでは主に「ハードタイプのナイトガード」を推奨・作製しています。
顎の関節を解剖学的に無理のない位置でしっかりと安定させ、患者様一人ひとりに合わせたミクロン単位の噛み合わせの微調整を行うためには、硬い素材を用いるのが適しているためです。
(※柔らかいソフトタイプとの違いや詳しい理由については、また次回のコラムでお話しします)

ナイトガード、いつの間にか「寿命」を迎えていませんか?

私自身の話に戻りますが、よく確認してみると、いま使っているナイトガードは作製してからそろそろ2年近くが経過していました。

いくら硬質なハードタイプとはいえ、毎晩過酷な力を受け止め続けていれば、確実にすり減り、少しずつ変形していきます。私のナイトガードも、気づかないうちに本来の噛み合わせのバランスが崩れ、保護性能を十分に発揮できない状態になっていたのです。

そこで、すぐに自分自身の歯型を取り、新しくナイトガードを作り直しました。新しいものを装着して寝るようにしたところ、1週間弱で「しみる感覚」や「噛み合わせの違和感」はスッキリと改善してきました。

定期的なチェックと作り替えのお願い

「ナイトガードを作ったから、もう一生安心」というわけではありません。

・最近、朝起きた時に顎が疲れている
・歯がしみるようになってきた
・今のナイトガードを作ってから1年以上経過している


このような方は、ナイトガードがすり減り、お口の環境に合わなくなっているサインかもしれません。当クリニックでは、科学的根拠に基づきつつ、患者様一人ひとりのお口の状態に合わせた治療を大切にしています。
現在お使いのナイトガードをお持ちいただければ、すり減り具合や現在の噛み合わせに合っているかをしっかりとチェックいたします。お口の違和感は放置せず、どうぞお気軽に瀬谷アクロスデンタルクリニックまでご相談ください。

【参考文献】
1.日本補綴歯科学会 診療ガイドライン委員会 編(2021)『ブラキシズムの診療ガイドライン 睡眠時ブラキシズムの治療(管理)について』

2.Nishigawa K, Bando E, Nakano M. (2001) “Quantitative study of bite force during sleep associated bruxism.” Journal of Oral Rehabilitation, 28(5), 485-491.

3.Grippo JO. (1991) “Abfractions: A new classification of hard tissue lesions of teeth.” Journal of Esthetic Dentistry, 3(1), 14-19.

瀬谷アクロスデンタルクリニック
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