子どもの歯列矯正、ベストな「始め時」はいつ?|瀬谷駅近くの歯医者・歯科|瀬谷アクロスデンタルクリニック

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子どもの歯列矯正、ベストな「始め時」はいつ?

子どもの歯列矯正、ベストな「始め時」はいつ?|瀬谷駅近くの歯医者・歯科|瀬谷アクロスデンタルクリニック

2026年5月07日

こんにちは、瀬谷アクロスデンタルクリニックです。

先日、診療室である親御さんからこのようなご相談を受けました。

「子どもの矯正って、いつから始めるのが正解なんでしょうか?周りの子が始めていると焦ってしまって…」

この「始め時がわからない」というお悩みは、本当に多くの親御さんが抱えていらっしゃいます。インターネットやSNSにはさまざまな情報が溢れており、いつ決断すべきか迷ってしまうのも当然のことです。

今回は、小児矯正のタイミングについて、当クリニックの考え方をお伝えします。

「子どもの頃に始めれば、将来の矯正はしなくて済む?」に対する正直な答え

親御さんからよくいただくのが、「今のうち(小児矯正=1期治療)にやっておけば、大人になってからの矯正(2期治療)はやらなくて済みますか?」というご質問です。

これに対する当クリニックの正直な見解は、「1期治療だけで全てが完了するとは言い切れない」というのが医療としての事実です。成長に伴う変化は予測が難しく、永久歯が生え揃った後に、最終的な噛み合わせの微調整(2期治療)が必要になるケースは少なくありません。

それでも「子どもの時期」に矯正を考える大きな意義

「じゃあ、大人になってからまとめてやればいいのでは?」と思われるかもしれませんが、そういうわけでもありません。小児矯正には、大人になってからでは絶対に得られない最大の強みがあります。それが、「あごの骨の成長をコントロールできること」です。

とくに、歯が重なり合って生える「ガタガタの歯並び(重度の叢生)」や、骨格的なアンバランスがある場合、早期に介入してあごの成長を正しい方向へ導くことが、将来の治療の難易度を大きく下げ、最終的な治療成績を格段に良くする要因になります。

上のあごと下のあごで「成長のタイムリミット」は違う

あごの成長コントロールを考える上で、私たち歯科医師が非常に重視している医療統計学のデータがあります。それが「スキャモンの臓器発育曲線」です。

人間の体は、脳や神経、筋肉、骨など、それぞれの器官によって「一番大きく成長する時期」が異なります。実は、お口の中の「上のあご(上顎骨)」と「下のあご(下顎骨)」でも、成長のピークを迎えるタイミングが違うのです。

上のあご(上顎骨):
脳や神経の成長パターン(神経型)に近く、早い時期にグンと成長して、早くに成長のピークを迎えます。

下のあご(下顎骨):
身長や筋肉などの成長パターン(一般型)に近く、上のあごよりも後からゆっくりと成長のピークを迎えます。

つまり、「上のあごの成長のピークは、下のあごよりも早く来る」ということです。

もし、上のあごの成長を促したり抑えたりする必要がある場合、この「早い時期の成長の波」に乗らなければ、骨格的なアプローチは難しくなってしまいます。成長のピークが過ぎてからでは、あごの成長を利用した治療は行うことは困難になります。

だからこそ「その子に合わせた見極め」が必要です

早期に始めた方が圧倒的に良い結果を生むケースもあれば、今は無理に介入せず経過観察をした方が良いケースもあります。小児矯正は「患者さんの今の状況次第」という側面が否めません。

だからこそ、瀬谷アクロス歯科クリニックでは、画一的に「〇歳になったから矯正を始めましょう」と急かすことはいたしません。

「今、この子の上あごと下あごは成長曲線のどの段階にいるのか」を医学的根拠(エビデンス)に基づいてしっかりと分析し、そのお子さまにとってベストなタイミングを慎重に見極める、オーダーメイドの治療計画を何よりも大切にしています。

まずは「お話」から始めませんか?

「今すぐ矯正を始めるべきか」ではなく、「うちの子の今の歯並びの状況はどうなっているか」を知るための第一歩として、どうぞお気軽にご相談にいらしてください。

保護者の方の不安や疑問にしっかりとお答えし、お子さまの将来のお口の健康を見据えた、最適な道のりを一緒に考えていきましょう。

【参考文献・出典】

1.Scammon RE. : The measurement of the body in childhood. In: Harris JA, Jackson CM, Paterson DG, Scammon RE, eds. The Measurement of Man. Minneapolis: University of Minnesota Press; 1930. (※「スキャモンの臓器発育曲線」に関する原著論文)

2.Donald H. Enlow(著), 萬納寺 啓邦(訳):『エンロー 顔面の成長発育』クインテッセンス出版 (※上顎骨・下顎骨を含む頭蓋顔面領域の成長発育に関する世界的名著)

3.日本歯科矯正学会(編):『歯科矯正学』医歯薬出版

4.日本小児歯科学会(編):『小児歯科学』医歯薬出版

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