
噛み合わせ治療・顎関節症
噛み合わせ治療・顎関節症
当院では、単に「噛める」だけでなく、全身の健康と調和のとれた「正しい噛み合わせ」を追求しています。噛み合わせは、お口の中だけでなく、頭痛、肩こり、自律神経の乱れなど、全身の様々な不調の原因となることがあります。
私たちは、患者様一人ひとりの症状やお悩みを丁寧にヒアリングすることから始めます。そして、精密な検査機器を用いて、歯、顎、筋肉、そして全身のバランスを総合的に診断します。
その上で、マウスピース治療、矯正治療、咬合調整、補綴治療など、豊富な選択肢の中から、患者様に最適な治療計画を立案・ご提案いたします。場合によっては、より効果的な症状改善のために筋肉の緊張を和らげる治療も併用し、多角的なアプローチで症状の改善を目指します。
治療後も、噛み合わせが安定し、快適な状態を維持できるよう、定期的なメンテナンスと長期的なサポートを大切にしています。お口の不調だけでなく、原因不明の全身の不調にお悩みの方も、ぜひ一度ご相談ください。
噛み合わせは、単に食べ物を噛むためだけでなく、全身の健康に深く関わっています。正しい噛み合わせが保たれていると、歯や顎、筋肉、関節がバランスよく機能し、快適な日常生活を送ることができます。しかし、噛み合わせがズレると、以下のような問題が起こる可能性があります。
当院では、噛み合わせを整えることで、こうした不調の改善を目指します。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください!
噛み合わせのズレは、症状や原因によって治療法が異なります。当院では、患者様一人ひとりの状態をしっかり診断し、最適な治療方法をご提案いたします。
マウスピース(スプリント)療法
就寝時などに専用のマウスピースを装着し、歯や顎の負担を軽減する治療法です。顎関節症の症状がある方や、歯ぎしり・食いしばりが強い方に有効です。
矯正治療
歯並びや噛み合わせのズレを根本的に改善するための治療です。ワイヤー矯正やマウスピース矯正(インビザラインなど)を用い、正しい噛み合わせへと導きます。
咬合調整
歯の高さや形をわずかに削ることで、噛み合わせのバランスを調整する方法です。軽度の噛み合わせのズレに有効ですが、健康な歯をできるだけ削らないよう慎重に調整します。
補綴(ほてつ)治療
被せ物(クラウン)や詰め物(インレー)を用いて、噛み合わせを整える方法です。歯の欠損や摩耗がある場合に適用されます。精密な技工物を用いて、自然な噛み合わせを再現します。
外科的治療(必要に応じて)
重度の噛み合わせ異常や顎の骨格に問題がある場合、外科的なアプローチが必要になることもあります。専門的な診断のもと、適切な治療計画をご提案します。
当院では、患者様の症状やライフスタイルに合わせた治療を行い、快適な噛み合わせを目指します。
患者様が安心して治療を受けられるよう、当院では以下のようなステップで噛み合わせの治療を行っております。
カウンセリング・問診
お悩みや症状、ライフスタイルについて詳しく伺います。違和感のある部位や生活習慣など、何でもご相談ください。
精密検査
噛み合わせや顎の動き、筋肉の状態、歯の接触状況をチェックします。必要に応じてレントゲンや咬合器などの機器も使用します。
診断・治療計画のご説明
検査結果をもとに、現在の状態や噛み合わせの問題点をわかりやすくご説明し、最適な治療法をご提案します。
治療の実施
マウスピース療法、矯正治療、咬合調整など、患者様に合った方法で治療を進めます。途中での状態確認も丁寧に行います。
経過観察・メンテナンス
治療後も定期的に噛み合わせをチェックし、必要があれば調整を行います。長期的な安定を目指してサポートします。
当院では、筋肉の緊張を和らげる治療を必要に応じてマウスピース療法や矯正治療と組み合わせて行い、より効果的に噛み合わせの改善をサポートしています。
施術は短時間で終わり、日常生活への影響も少ないため、忙しい方や痛みに敏感な方にも好評です。
顎関節症は、顎の痛み、雑音、運動障害(口が開けにくい)の症状がある病気です。
一般的に最初は耳の前(顎関節)でカクカク音がするのに始まり、次第に痛み、口が開けにくいなどの症状が出てきます。
カクカク音がする症状のみの時は、症状の悪化を防ぐ方法、日常生活での注意点などを理解することが重要です。
また、痛み、口の開けづらさがあるときは、治療が必要になります。
顎関節症の原因にはまだ不明な点が多いですが、歯の欠損、かみしめなどの悪習癖など歯科医院で治療すれば改善する要素は多くあります。
顎関節症は、顎の痛み、口の開けにくさ、カクカクという音など、日常生活に大きな影響を与える疾患です。当院では、顎関節症の原因が一つではなく、噛み合わせ、ストレス、生活習慣など、様々な要因が複合的に絡み合っているという最新の知見に基づき、多角的なアプローチで治療を行っています。
まず、患者様のお悩みや症状を詳しくお伺いし、精密な検査を通じて顎関節の状態、顎を動かす筋肉の緊張度合い、そして噛み合わせのバランスを総合的に評価します。
治療においては、痛みの軽減はもちろんのこと、根本的な原因にアプローチすることを重視しています。具体的には、顎に負担をかける生活習慣の改善指導、固まった顎の筋肉をほぐすストレッチやマッサージの指導、そして夜間の歯ぎしりや食いしばりから顎を守るマウスピース(スプリント)治療などを組み合わせます。痛みが強い場合には、薬による治療も選択肢としてご提案します。
また、必要に応じて、噛み合わせ治療と連携し、より包括的な改善を目指すことも可能です。患者様が安心して治療を受け、顎関節症による不調から解放されるよう、一人ひとりに合わせた最適な治療計画をご提案し、サポートいたします。
従来は噛み合わせの悪さが原因だと考えられてきましたが、近年の研究で、噛み合わせは原因の一ではあるが、実際には多くの要因が絡んでいることがわかってきました。その要因には、噛み合わせの不良のほか、顎関節そのものがもともと弱いなどといった構造上の問題、ストレスや不安などからくる顎の筋肉の緊張、外傷などもあると考えられます。また、日常生活における習慣や癖なども大きく影響していることがわかりました。例えば、頬づえや歯ぎしり、唇や頬の内側を噛む癖、食いしばり、片側の歯での偏った噛み方の癖、うつぶせ寝の習慣、猫背など。近年ではスマートフォンや携帯電話、パソコンの長時間に及ぶ操作なども原因の一つでもあります。
生活習慣の改善
顎関節の整位
関節円板(顎関節がスムーズに動くために上下の関節の骨の間にある、軟骨のような組織)が引っかかって口が開きづらくなっている場合は、適切な力を加えることで引っかかりを解除できる場合があります。また、大きく開けた後に口が閉じなくなった(いわゆる「アゴが外れた」)場合は、適切な力を加えて元に戻します。
顎のストレッチ
ストレッチを行うことで、靭帯を伸ばして関節を動きやすくし、関節と筋肉の血流を改善し、関節腔内の潤滑成分の分泌を促します。
ストレッチ指導
院内で行うストレッチでは回数、頻度に限界があるので、自宅で行えるストレッチ方法を指導します。代表的な方法は後日詳しく解説したページで紹介します。
マッサージ指導
顎関節に関わる筋肉の痛みやこわばりがある場合は、マッサージの仕方を紹介します。代表的な方法は後日詳しく解説したページで紹介します。
スプリント(マウスピース)治療
夜間の歯ぎしりや食いしばりがあり顎関節症を悪化させているケースでは、歯ぎしり防止のマウスピースを作成します。原則、就寝時のみ装着します。
マウスピースには次のような効果があります。
効果には個人差が大きく、劇的に改善する方もいれば全然変わらない方もいます。費用は、保険の3割負担で4,000~5,000円程度です。
薬による治療
痛みが強い場合や、関節組織の損傷により炎症が起こっている場合は、鎮痛消炎薬の処方を行います。周辺の筋肉のこわばりによって強い痛みが出ている場合は、筋弛緩薬などを処方することもあります。
TOP