誤嚥・口臭・認知症予防に!「あいうべ体操」でイキイキ健康寿命|瀬谷駅近くの歯医者・歯科|瀬谷アクロスデンタルクリニック

〒246-0031神奈川県横浜市瀬谷区瀬谷4-23-35 アクロスキューブ瀬谷1F

045-489-7400

WEB予約
院内写真

誤嚥・口臭・認知症予防に!「あいうべ体操」でイキイキ健康寿命

誤嚥・口臭・認知症予防に!「あいうべ体操」でイキイキ健康寿命|瀬谷駅近くの歯医者・歯科|瀬谷アクロスデンタルクリニック

2025年11月14日

誤嚥・口臭・認知症予防に!「あいうべ体操」でイキイキ健康寿命

はじめに:口の衰えがもたらすリスク

年齢を重ねるとともに、「食べ物が飲み込みにくい(嚥下障害)」「最近、むせやすくなった」「口の中が乾燥する(ドライマウス)」といった、お口の悩みが増えてきます。

これらは、舌や唇、頬など、お口周りの筋肉が衰えること(オーラルフレイル)が主な原因です。この筋肉の衰えは、全身の健康や生活の質(QOL)に深く関わってきます。

今回は、高齢者の方にこそ実践していただきたい、簡単で効果的なお口の体操「あいうべ体操」をご紹介します。ご本人だけでなく、ご家族も一緒にサポートして、健康寿命を延ばしましょう。

高齢者の方にとっての「あいうべ体操」の重要な効果

あいうべ体操は、舌と口周りの筋肉を鍛え、「口を閉じる力」や「飲み込む力(嚥下力)」を維持・向上させることを目的としています。

1.誤嚥性肺炎の予防と嚥下機能の改善
舌の力が衰えると、食事や唾液を飲み込む力が弱くなり、誤って気管に入ってしまう「誤嚥」のリスクが高まります。特に、細菌を含んだ唾液や食べ物が肺に入ることで起こる「誤嚥性肺炎」は、高齢者にとって命に関わる大きな問題です。あいうべ体操は、舌の筋肉(舌筋)を鍛えることで飲み込む力を強化し、誤嚥を防ぐのに役立ちます。

2.ドライマウス・口臭の改善
口の筋肉を大きく動かすことで、唾液腺が刺激され、唾液の分泌が促進されます。唾液は、口の中を洗い流す自浄作用や抗菌作用を持つため、ドライマウスや口臭の改善、そして虫歯・歯周病の予防にも繋がります。

3.認知機能の活性化(脳の刺激)
舌を動かす筋肉には、舌下神経という脳神経が通っています。舌を意識的に大きく動かす体操は、この神経を通じて脳を直接刺激し、活性化する効果が期待できます。認知症予防の一環としても注目されています。

4.呼吸と睡眠の質の改善
口呼吸から鼻呼吸へ改善されることで、口の乾燥が防がれ、睡眠中のいびきや無呼吸の改善にも効果的です。質の高い睡眠は、日中の活動性を高める基本です。

あいうべ体操の正しいやり方(ご家族のサポートが大切です)

どの動作も「大げさに」「ゆっくり」行うのがポイントです。無理のない範囲で、毎日続けることが最も重要です。

「あー」
  ポイント: 口を上下に大きく開きます。(のどの奥が見えるくらい)
「いー」
  ポイント: 口を横に大きく広げます。(首に筋が張るくらいまで力を入れる)
③「うー」
  ポイント: 唇を強く前に突き出します。(しっかりと前に突き出す)
④「べー」
  ポイント: 舌を思い切り下に突き出します。(顎の先をなめるように伸ばす)

回数の目安: 上記一連の動作を1セットとし、1日30セットを目安に行いましょう。一度に30セット行わず、食後の休憩時やお風呂の中など、数回に分けて行うのが継続のコツです。

注意点(ご家族へ):

・顎関節症などで顎を開くと痛みがある場合は、無理せず「いー」と「うー」の動作だけを繰り返してください。

・体操中にむせるようであれば、無理せず回数を減らすか、中断してください。

・入れ歯をお使いの方は、外して行った方が効果的な場合があります。歯科医師にご相談ください。

おわりに:今日からできる健康習慣

「あいうべ体操」は、誰でも、特別な道具なしに始められる「お口の筋トレ」です。舌や口周りの筋肉は、使わなければどんどん衰えてしまいます。

今日からこの体操を日々の習慣に取り入れ、誤嚥を防ぎ、イキイキとした会話と食事を楽しめる、健康な生活を送りましょう。

ご本人だけでは難しい場合は、ご家族が「一緒にやってみよう」と声をかけ、鏡の前でサポートしてあげてください。口腔ケアに関するご相談は、いつでも瀬谷アクロスデンタルクリニックにご連絡ください。

瀬谷アクロスデンタルクリニック
〒246-0031 神奈川県横浜市瀬谷区瀬谷4-23-35 アクロスキューブ瀬谷1-1
TEL:045-489-7400 

TOP