2025年11月26日

皆様は、大学病院や総合病院といった高次医療機関を受診する際、「紹介状」がないと特別料金が発生することをご存知でしょうか?
特に、当クリニックのような「かかりつけ歯科医」から紹介状(診療情報提供書)を持たずに特定の病院(高次医療機関)を初めて受診する場合、国の制度により、通常の診療費とは別に、追加の特別料金(選定療養費)を自己負担することが定められています。
その料金は病院によって異なりますが、医科で7,000円以上、歯科で5,000円以上など、一定以上の金額が設定されています。
紹介状(診療情報提供書)とは?
歯科クリニックから高次医療機関へ患者様をご紹介する際に作成する、患者様の重要な情報を記載した文書です。
記載内容
現在の症状、これまでの治療の経過、既往歴(過去にかかった病気)、アレルギー、内服薬(特に心臓病や骨粗鬆症などで服用している薬)など、次の医療機関が必要とする詳細な情報。
目的
紹介先の専門医が、患者様の全身状態や病状を速やかに把握し、スムーズで適切な専門的治療を開始できるようにすること。レントゲン写真やCT画像などを添えることもあります。
紹介状がないと、なぜ追加の料金がかかるの?
この追加料金の制度は、患者様の負担を増やすためではなく、国が進める「医療機関の機能分化」という目的のために設けられています。(制度の詳細は【政府広報オンラインの特集記事】をご覧ください。)
1. 医療機関の役割分担を明確にするため
日本の医療体制は、それぞれ役割が分かれています。
・「かかりつけ医(当クリニックのような診療所)」:
日常的な診療、初期の治療、健康管理を担います。
・「高次医療機関(大学病院・総合病院)」:
より専門的で高度な検査や手術、重大な疾患の治療に特化して対応することが主な役割です。
高次医療機関に外来患者様が集中しすぎると、本当に高度な医療を必要とする重大な疾患を抱えた患者様への対応が遅れてしまう可能性があります。
2. 地域全体で効率的な医療を提供するため
紹介状なしでの受診を控えていただくことで、軽症・安定期の患者様は「かかりつけ医」へ、重症・専門的な治療が必要な患者様は「高次医療機関」へ、という流れを促進し、限られた医療資源(医師、設備、予算など)を最大限に活かせるようにします。これにより、政府や自治体は地域全体の医療の質と効率の向上を目指しています。
歯科でも紹介状が必要なケース
歯科においても、以下のような場合は、より専門的な治療のため高次医療機関への紹介が必要になります。
・難症例の親知らずの抜歯や、全身麻酔が必要な手術
・難治性の顎関節症や顎変形症など、専門性の高い検査・手術が必要な場合
・口腔がんなどの悪性腫瘍の疑いがあり、精密検査が必要な場合
・心疾患や糖尿病などの全身疾患があり、医科との連携が必要な場合(例:抜歯時の安全管理)
当クリニックでは、患者様にとって最善の治療を受けていただくため、必要に応じて適切な高次医療機関への紹介を積極的に行っております。
紹介状の活用は、患者様自身と地域医療への貢献につながります
紹介状を利用することで、患者様は追加料金の負担を避けられるだけでなく、これまでの治療情報を引き継いで一貫性のある、質の高い医療を受けることができます。
日頃から、お口の健康を任せられる「かかりつけ歯科医」を持ち、必要な時には紹介状を活用されることをおすすめします。それは、患者様ご自身の安心な医療に加え、少し大げさな言い方かもしれませんが、地域ひいては日本全体での効率的な医療体制の維持にもつながる、大切な行動です。
当クリニックでは、患者様一人ひとりの状態に合わせて、適切な専門機関へのご紹介が可能です。お口の中で気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。瀬谷アクロスデンタルクリニックは、日本の医療保険制度を正しく理解・遵守し、地域医療の一翼を担うことで、皆様に貢献できるよう努力を続けていきます。
瀬谷アクロスデンタルクリニック
〒246-0031 神奈川県横浜市瀬谷区瀬谷4-23-35 アクロスキューブ瀬谷1-1
TEL:045-489-7400