2026年6月15日
皆様、こんにちは。瀬谷アクロスデンタルクリニック院長の黒﨑です。
日々の診療の中で、患者様から治療に対するご不安や疑問についてご相談をいただくことは少なくありません。
これまで私が勤務したクリニックや大学病院、また当クリニックにいらっしゃった患者さんからも、「セカンドオピニオンで来たんですが…」という言葉を聞く機会がありました。
このコラムをご覧の方でも「今の治療に少し不安があるから、別の歯医者さんでセカンドオピニオンを受けてみようかな」と考えたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
患者様がご自身の治療に対して積極的に向き合い、納得して治療を選択することは本当に素晴らしいことです。
しかし実は、多くの方が「セカンドオピニオン」と「単なる転院」を取り違えてしまっているケースが少なくありません。よくある2つの誤解を解きほぐしながら、正しい活用法についてお話しします。
誤解その①:「主治医に内緒で、こっそり診てもらえる」

最も多いのが、今の先生に言い出しにくいため「内緒で別のクリニックを受診して意見を聞く」ことをセカンドオピニオンだと思っているケースです。実はこれは、セカンドオピニオンではなく「転院(または初診のやり直し)」にあたります。
本当のセカンドオピニオンには、主治医からの「紹介状(診療情報提供書)」と「これまでの検査データ(レントゲン写真など)」が絶対に欠かせません。
なぜなら、これまでの治療経過やお口の中のデータがない状態で別のお口を拝見しても、現在の疾患や担当医の先生の治療方針などについて「推測」でしかお話しできないからです。正確なデータという客観的な事実があって初めて、私たち歯科医師は「私であればこう考えます」という責任ある「第2の意見(オピニオン)」を提供することができます。
「今の先生に言い出しにくい……」と遠慮されてしまう方は非常に多いです。しかし、患者様がご自身の治療に納得し、前向きに取り組めるようになることは、医療従事者にとっても本来望ましいことです。「別の視点からの意見も聞いて、しっかり理解してから決めたい」という前向きな思いとして伝えれば、きっと力になってくれるはずです。どうか勇気を出して、主治医に相談してみてください。
誤解その②:「保険診療で、通常の治療と同じように受けられる」

もう一つの誤解が、費用の問題です。「とりあえずマイナンバーカードや保険証を持っていけば、数千円くらいで意見を聞ける」と思われがちですが、原則としてセカンドオピニオンは「自費診療(保険適用外)」となります。
健康保険は「病気に対する具体的な検査や治療」に対して適用される制度です。
セカンドオピニオンは「治療」や「新たな検査」を行うのではなく、持参していただいたデータをもとに「診断や治療方針に対する意見を専門家としてお伝えする(=相談)」時間であるため、保険が適用されないのです。
当クリニックでのセカンドオピニオン受診について
当クリニックでは、患者様お一人おひとりに合わせたオーダーメイドの歯科医療をご提供する観点から、他院からのセカンドオピニオンを受け入れております。
他院からのセカンドオピニオンをご希望の場合は、自費診療として以下の料金にて承っております。
費用: 22,000円(税込)/60分
ご持参いただくもの: 紹介状(診療情報提供書)、検査データなど
「別の先生の意見を聞いた上で、元の主治医の元に戻って今後の治療方針を決める」のがセカンドオピニオンの本来の目的です。現在受けている診断や治療方針で迷われていることがありましたら、主治医の先生とご相談のうえ、より良い治療の選択肢としてぜひお役立ていただければ幸いです。
瀬谷アクロスデンタルクリニック
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TEL:045-489-7400