「乳歯はどうせ抜けるから」は間違い?一生のパートナーになるかもしれない乳歯の話|瀬谷駅近くの歯医者・歯科|瀬谷アクロスデンタルクリニック

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「乳歯はどうせ抜けるから」は間違い?一生のパートナーになるかもしれない乳歯の話

「乳歯はどうせ抜けるから」は間違い?一生のパートナーになるかもしれない乳歯の話|瀬谷駅近くの歯医者・歯科|瀬谷アクロスデンタルクリニック

2026年1月23日

「乳歯はどうせ抜けるから」は間違い?一生のパートナーになるかもしれない乳歯の話

こんにちは。横浜市瀬谷区の「瀬谷アクロスデンタルクリニック」、院長の黒﨑です。

新しい年が始まり、寒さが一段と厳しくなってまいりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今回は、小児歯科の検診で私たちが特に大切にしている「乳歯の重要性」についてお話ししたいと思います。

親御さんの中には、「乳歯が虫歯になっても、どうせ大人の歯(永久歯)に生え変わるから大丈夫」と思っている方はいらっしゃいませんか?

実は、その少しの油断が、将来のお子さんの歯並びやお口の健康に大きく関わってくることがあるのです。

「大人の歯が元々ない」お子さんは珍しくありません

皆さんは「先天性欠如(せんてんせいけつじょ)」という言葉を聞いたことがありますか? これは、何らかの理由で永久歯の芽(歯胚)が作られず、あるべき大人の歯が生えてこない状態のことを言います。

「うちは大丈夫でしょ」と思われるかもしれませんが、実は決して稀なことではありません
(※後ほど詳しいデータをご紹介します)。

先日見つかった「一生モノの乳歯」

先日、当院に検診でいらしたお子さんのケースです(※プライバシー保護のため内容は一部変更しています)。

これまでなんとなく検診は受けていたものの、詳しくレントゲンを撮る機会が少なかったとのこと。
親御さんのご希望もあり、当院で改めてお口全体のレントゲン(パノラマエックス線写真)を撮影しました。

すると、これから生えてくるはずの永久歯が、複数本足りないことが分かったのです。

お母様は大変驚かれ、ショックを受けておられました。「知らなかった…将来どうなってしまうんでしょうか?」

私は、まず事実をしっかりお伝えした上で、こうお話ししました。「早く分かってよかったですね。これで対策が立てられますから、安心してください」

乳歯を「20歳、30歳」まで使う覚悟

永久歯がない場所にある乳歯は、生え変わることができません。
つまり、その小さな乳歯を、大人になっても使い続けなければならないのです。

通常なら10歳前後で役目を終える歯が、20歳、30歳、あるいは一生のパートナーになるかもしれません。
そうなると、「乳歯の虫歯予防」の意味がまったく変わってきます。

・絶対に虫歯にさせない
・歯周病でグラグラにさせない
・噛み合わせのバランスを守る

もちろん、この乳歯を一生使い続けられるように、私たちも全力でサポートします。
しかし、長い人生何があるか分かりません。万が一、将来その乳歯が寿命を迎えてしまった時に備えて、もう一つアドバイスさせていただくことがあります。

それは、「お子さんの歯のために、少しずつ貯金をしておくこと」です。

もし将来、歯を失ってしまったとしても、資金の準備があれば「インプラント」や「セラミックブリッジ」など、より質の高い治療の選択肢を選ぶことができます。
診療室では患者さんと、「お口の健康のためにNISAなどで積み立てておくのも一つの手ですね」なんてお話をすることもあるんですよ。

「歯のケア」と「将来への備え」。
この両輪があれば、もしもの時もお子さんの笑顔を守る選択肢を広げることができます。

かかりつけ医と大学病院の連携

永久歯の欠損が多い場合や、将来的な歯並びへの影響が大きいと判断した場合は、より専門的な管理が必要になります。

当院では、虫歯や歯周病のリスク管理(フッ素塗布やシーラントなど)を徹底して行いつつ、長期的な予後の予測や遺伝的な背景の考慮が必要な場合は、信頼できる大学病院の小児歯科専門医へ紹介を行っています。

「街の歯医者さん」で日々の汚れを落とし、「大学病院」で長期的な発育を見守る。
この二重のサポート体制があれば、お子さんの歯の未来をしっかりと守ることができます。

一度、レントゲンで確認してみませんか?

「うちの子の歯、本当に全部あるのかな?」 もし少しでも気になったら、ぜひ一度ご相談ください。

目に見える虫歯のチェックだけでなく、レントゲンで「歯の数」や「生え変わりの準備」を確認することも、立派な予防歯科です。 大切なお子さんの歯を、一緒に守っていきましょう。

【参考データ:数字で見る「生まれつき歯が足りない」確率】
日本小児歯科学会が行った全国規模の調査(※)によると、永久歯が生まれつき足りない「先天性欠如」のお子さんの割合は、10.09%という結果が出ています。 これは、「およそ10人に1人」の確率であり、クラスに数人はいる計算になります。

▼どこの歯がないことが多いの? 欠如しやすい歯の場所にも傾向があります。
下の第2小臼歯(奥歯の手前・真ん中から5番目の歯)
上の側切歯(前歯のすぐ横・真ん中から2番目の歯)

特に、奥歯の生え変わり時期(小学校高学年)まで気づかないケースも多いため、当院では就学前後のタイミングでのレントゲン確認を推奨しています。
※出典:日本小児歯科学会「永久歯先天欠如の頻度に関する調査(2010年)」 対象:7歳以上の小児 15,544名(親知らずを除く)

瀬谷アクロスデンタルクリニック
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