鏡でチェック！あなたの歯に白い斑点はありませんか？

歯の表面に、他の部分とは違う白い斑点やシミ（白濁）を見つけたことはありませんか？
これを歯科では「ホワイトスポット」と呼びます。
特に前歯など目立つ部分にあると、見た目が気になってしまう方も多いでしょう。
このホワイトスポットは、ある原因で歯の成分が溶け出しているサインかもしれません。

ホワイトスポットの正体は「エナメル質表面脱灰」

健康な歯の表面は、人体で最も硬い組織であるエナメル質で覆われています。
エナメル質は通常、半透明で光沢がありますが、特定の原因でリンやカルシウムなどのミネラルが溶け出すことがあります。
この溶け始める現象を「脱灰（だっかい）」と呼びます。
脱灰がごく初期の段階で、まだ歯に穴が開いていない状態が、白い斑点となって現れる「ホワイトスポット」です。

ホワイトスポットができる主な原因

【初期むし歯（脱灰）】
　・プラーク（歯垢）の中の細菌が作り出す酸によってエナメル質のミネラルが溶け出している状態。
　・このまま進行すると、本格的なむし歯になってしまいます。
　・矯正治療後に装置の周りの清掃が行き届かず、局所的に発生することもあります。

【エナメル質形成不全】
　・歯が作られる過程（幼少期の発熱や栄養不足、遺伝など）で、エナメル質がうまく形成されなかったもの。
　・むし歯ではありませんが、表面がくぼんでいるとむし歯になりやすい場合があります。

【フッ素症（斑状歯）】
　・幼少期にフッ素を過剰に摂取したことが原因で起こるエナメル質の異常。
　・日本では水道水のフッ素濃度が厳しく管理されているため、発生の頻度は非常に稀なケースです。

放置は危険？！ホワイトスポットから本格的なむし歯へ

・初期むし歯によるホワイトスポットは、歯が送るSOSサインです。

・この段階で適切な対処をすれば、削らずに健康な状態へ戻すことが可能です（再石灰化）。

・しかし、放置して脱灰が進むと、白い斑点には微細な穴が空き、やがて茶色や黒ずんだ色に変わり、エナメル質が破壊され、本格的なむし歯へと進行してしまいます。

削る前にご相談ください！ホワイトスポット治療

ホワイトスポットは原因や深さによって治療法が異なります。
瀬谷アクロスデンタルクリニックでは、できる限り歯を削らない治療を選択いただく事も可能です。

・フッ素塗布・MIペーストなど
初期むし歯の場合、歯の再石灰化を促し、進行を止めます。ご自宅でのセルフケアも重要です。

・Icon（アイコン）治療（低粘性レジン浸潤法）
歯をほとんど削らずに、特殊な薬剤（レジン）を脱灰部分に浸透させて光の透過性を改善し、見た目を自然な色に近づける、低侵襲な新しい治療法です。（自費診療）

・ダイレクトボンディング
薬剤では改善が難しい場合、白い部分を最小限削り、審美性に優れた自費専用の歯科用樹脂（レジン）で修復します。細かく色調を調整し、周囲の歯に馴染ませる治療です。（自費診療）

・レジン充填
進行したむし歯と判断された場合、患部を削り、保険適用のコンポジットレジンで詰める治療です。（保険診療）

・ラミネートベニア
ホワイトスポットが広範囲に及ぶなど、重度の症例に適応されることがあります。歯の表面を薄く削り、セラミック製の薄いシェルを貼り付けます。（自費診療）

注意！ 一般的なホワイトニングではホワイトスポットは改善せず、かえって周囲の歯が白くなることで白い斑点が際立ってしまうことがあります。ホワイトスポットでお悩みの方は、まず当クリニックにご相談ください。

まとめ：白いシミを見つけたら、まずは当クリニックへ

・歯の白いシミ「ホワイトスポット」は、初期むし歯のサインであるエナメル質表面脱灰の可能性があります。

・早期発見・早期対応が、歯を削らずに守るための鍵です。
削るべきか、再石灰化を目指すべきか、Icon治療などの歯を削らない治療法が適用できるか、専門的な診断が必要です。

・「気になる白い斑点がある」「以前矯正治療をしていた」など、お心当たりのある方は、ぜひ一度瀬谷アクロスデンタルクリニックのカウンセリングをご利用ください。あなたのお口の状態に合わせた最適な治療法をご提案します。

瀬谷アクロスデンタルクリニック
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