痛くないのにむし歯!?その裏に潜む「静かなる進行」のサイン|瀬谷駅近くの歯医者・歯科|瀬谷アクロスデンタルクリニック

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痛くないのにむし歯!?その裏に潜む「静かなる進行」のサイン

痛くないのにむし歯!?その裏に潜む「静かなる進行」のサイン|瀬谷駅近くの歯医者・歯科|瀬谷アクロスデンタルクリニック

2025年10月18日

いつも瀬谷アクロスデンタルクリニックにご来院いただきありがとうございます。

さて、皆さんは「むし歯」と聞くと、どんなイメージをお持ちでしょうか?

「冷たいものがしみる」「ズキズキと夜も眠れないほど痛い」といった激しい痛みを想像される方がほとんどだと思います。しかし、私たちが日常の検診で「むし歯がありますよ」とお伝えすると、多くの方が驚かれます。

「えっ、痛くないのにむし歯なんですか!?」

実は、痛みがないまま進行するむし歯は珍しくありません。痛みがないからと放置してしまうと、気づいた時には手遅れになっていることも。今回は、「痛くないむし歯」の正体と、その静かなる進行を防ぐための大切なことをお話しします。

なぜ痛くないのにむし歯になるの?

痛みの自覚がないむし歯には、主に以下の3つのパターンが考えられます。

パターン①:むし歯が「ごく初期」だから

歯の表面にある最も硬い層を「エナメル質」と呼びます。むし歯がこのエナメル質の浅い範囲に留まっている段階(C0〜C1)では、まだ歯の神経(歯髄)まで距離があるため、ほとんど痛みを感じません

この初期段階で発見できれば、削らずにフッ素塗布などで進行を食い止められる可能性が高くなります。

パターン②:むし歯が「非常に進行」してしまったから

逆に、むし歯が進行しすぎて歯の神経にまで到達すると、一時的に激しい痛みが起こります。しかし、さらに放置すると、むし歯菌によって神経が壊死(死んでしまう)してしまい、痛みを感じるセンサーそのものが失われます

痛みがなくなったからといって「治った」わけでは決してありません。神経が死んでも感染は続き、最終的に歯を抜かなければならなくなることも少なくありません。

パターン③:むし歯の場所が「歯と歯の間(歯間)」だから

日々の診療の中で遭遇率が高く、痛みがなく進行しているむし歯として特にお伝えしたいのが、「歯間(歯と歯の間)」にできるむし歯(コンタクトカリエス)です。

歯と歯の間は、冷たい水や熱い食べ物といった「刺激となる物質や液体」が、むし歯の患部に直接到達しにくい場所です。そのため、むし歯が象牙質まで進行していても「しみる」「痛い」といった自覚症状が出にくい傾向があります。

レントゲンでも見つけにくい!?厄介な「隠れむし歯」

「歯と歯の間のむし歯」は、目視ではまず発見できません。そのため、歯科医院ではレントゲン検査が不可欠です。レントゲンでは、むし歯で溶けた部分が黒い影として映し出されるため、隠れたむし歯の発見に非常に有効です。
しかし、注意していただきたいのは、「レントゲンでも感知できないむし歯も存在する」ということです。
特に、ごく初期のむし歯や、歯と歯が重なり合っている部分にできたむし歯は、レントゲン画像に明確に映らない場合があります。
そのため、当院ではレントゲンだけに頼るのではなく、以下の情報を総合的に判断して診断を行っています。
レントゲン画像:黒い影や、歯質の変化の確認。
目視・触診:歯の表面のわずかな変色や、専用の探針による確認。
患者様の情報:デンタルフロスの引っかかりや、食べ物が詰まりやすくなったといった自覚症状。

大切なのは「定期検診」という最強の予防策

「痛くないむし歯」は、自覚症状を待っていては手遅れになってしまいます。そして、「レントゲンでも見逃されうる」という事実があるからこそ、定期検診の重要性が増します。
私たち歯科医師が、皆様の歯を守るために一番大切だと考えているのが「定期検診」です。
定期検診では、最新の機器と専門知識に基づいた総合的なチェックを行うことで、痛みが出ていない初期のむし歯や、レントゲンでも見つけにくい「隠れむし歯」を、できる限り早期に発見します。
初期のむし歯を、痛みが出る前に発見できる
歯間の見えにくいむし歯も、総合的な診断で早期発見を目指す
神経が死ぬような重症化を防げる
痛みがなくても、むし歯は進みます。大切な歯を長く健康に保つために、ぜひ3ヶ月~4ヶ月に一度の定期検診をご活用ください。
当院では、皆様の歯の状態に合わせて最適な検診プランをご提案させていただきます。お気軽にお声がけください。

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