【耳辺りが痛い】それ、実は耳の病気ではなく「顎関節(がくかんせつ)」の痛みかもしれません|瀬谷駅近くの歯医者・歯科|瀬谷アクロスデンタルクリニック

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【耳辺りが痛い】それ、実は耳の病気ではなく「顎関節(がくかんせつ)」の痛みかもしれません

【耳辺りが痛い】それ、実は耳の病気ではなく「顎関節(がくかんせつ)」の痛みかもしれません|瀬谷駅近くの歯医者・歯科|瀬谷アクロスデンタルクリニック

2026年8月31日

「最近、耳辺りが痛い…」 「耳鼻科に行ったけれど、耳には異常がないと言われた」

このような症状でお悩みではありませんか? 実は、耳のすぐ前や耳の奥に痛みを感じる場合、その原因は耳そのものではなく「顎関節(がくかんせつ)」にあるケースも非常に多く見受けられます。

本コラムでは、なぜ顎のトラブルが耳の痛みとして錯覚されるのか、その解剖学的な理由と、当クリニックでの具体的な治療アプローチについて解説いたします。

なぜ「耳辺りが痛い」と感じるのか?(解剖学的な視点から)

耳の穴(外耳道)のすぐ前方、わずか1cmほどの位置には「顎関節」が存在しています。 耳の穴の前に指を当てて、口を大きく開け閉めしてみてください。指の腹で骨が動くのを感じるはずです。そこが顎関節です。

顎関節とその周辺の筋肉(咀嚼筋など)には、多くの神経が複雑に交差しています。そのため、無意識の食いしばりや歯ぎしりなどによって顎関節に炎症が起きると、脳が痛みの出どころを混同し、「すぐ隣にある耳が痛い(放散痛)」と錯覚してしまうのです。

これを専門的には「顎関節症(がくかんせつしょう)」による症状の一つと捉えます。

耳の痛みと顎関節症を見分ける3つのチェックポイント

「耳辺りが痛い」と感じたとき、以下の症状に当てはまるものがないか確認してみてください。

・口を大きく開けようとすると痛い(縦に指が3本入らない)

・食事中、硬いものを噛むときに耳の前あたりが痛む

・口を開け閉めする際、「カクッ」「ジャリッ」という関節音が鳴る

これらの症状が1つでも当てはまる場合、耳鼻咽喉科系の疾患ではなく、歯科・口腔外科領域である「顎関節症」の可能性があります。

顎関節症の主な原因

顎関節に負担をかける原因は、日常生活の無意識の癖に潜んでいます。

ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)

就寝中の歯ぎしりや、日中無意識に歯を食いしばる癖(TCH:上下歯列接触癖)は、顎関節に体重以上の過度な負荷(数十キロ〜数百キロ)を与え続けます。顎関節だけでなく、歯が削れたりヒビが入ったりする原因にもなります。

💡 あわせて読みたい
無意識の食いしばりは「歯がしみる(知覚過敏)」の意外な原因にもなります。院長自身の実体験も交えたこちらのコラムもぜひご覧ください。

噛み合わせの不調和

歯の欠損や不適合な被せ物を放置していると、顎の運動軌道がズレて関節に負担がかかります。

生活習慣(ストレス、姿勢など)

頬杖をつく癖や、スマートフォン操作による長時間の前傾姿勢も、顎周りの筋肉を緊張させる要因となります。

瀬谷アクロスデンタルクリニックの治療方針

顎関節症による「耳辺りの痛み」に対して、当クリニックでは医学的根拠に基づいたアプローチで症状の改善を図ります。

丁寧な問診と構造的な診断

まずは痛みの原因がどこにあるのか、顎関節の動き、噛み合わせのバランス、筋肉の緊張状態を客観的なデータに基づき精査します。

スプリント療法(ナイトガードの作製)

就寝中の歯ぎしりや食いしばりから顎関節を保護するため、患者様の歯型に合わせた専用のマウスピース(ナイトガード)を作製します。

【当院のこだわり:ハードタイプの推奨】 当クリニックでは、ゴムのような柔らかい素材(ソフトタイプ)ではなく、硬いプラスチック樹脂でできた「ハードタイプ」のナイトガードを強く推奨しています。

ソフトタイプのマウスピースは装着時の違和感が少ない一方で、噛み心地の良さから無意識下で逆に「噛みしめ(咀嚼反射)」を誘発してしまい、結果的に顎関節や筋肉への負担を増悪させてしまうリスクがあります。 ハードタイプのナイトガードを使用することで、噛み合わせの力を適切に分散し、顎関節を本来の安静な位置へと誘導・固定することが可能になります。

おわりに

「耳辺りが痛い」という症状は、放置すると口が全く開かなくなったり、慢性的な頭痛や肩こりに繋がったりすることもあります。 耳鼻科で異常がないと診断された方や、口を動かしたときに耳の前に違和感を覚える方は、決して自己判断で放置せず、一度当クリニックまでご相談ください。

科学的根拠に基づいた適切な診断と治療で、お口と顎の健康をサポートいたします。

【参考文献】

1.一般社団法人 日本顎関節学会 編『顎関節症治療の指針 2020』

2.一般社団法人 日本顎関節学会『顎関節症患者のための初期治療ガイドライン』

3.木野孔司 ほか(2011)「ブラキシズムと顎関節症」『日本歯科医師会雑誌』

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