2026年5月30日

こんにちは。瀬谷アクロスデンタルクリニックです。 当クリニックでは、より精密で安全な治療を提供するため、クリニック内に最新鋭の「歯科用CT」を完備しています。見えない部分を立体的に「見える化」してくれるCTは、現代の歯科医療において非常に頼もしい設備です。 しかし、患者様とお話ししていると、「CT検査=放射線の被ばくが心配」という不安のお声をいただくことがあります。
今回は、当院の歯科用CTの安全性と、私たちがどのような基準で「CTを撮る・撮らない」を判断しているのかについて、詳しくお話しいたします。
「歯科用CT」の被ばく線量はごくわずかです
まず結論から申し上げますと、歯科用CTによる被ばく線量は、人体に影響を及ぼすレベルのものではありませんのでご安心ください。具体的な数値で比較してみましょう。

医科用CTの「約10分の1〜100分の1」
医科(大きな病院など)で胸部や腹部を広範囲に撮影するCTとは異なり、歯科用CTはお口周りの狭い範囲のみをピンポイントで撮影します。そのため、1回あたりの被ばく線量は約0.1mSv(ミリシーベルト)程度に抑えられています。
日常生活で受ける「自然放射線」以下のレベル
私たちは普通に生活しているだけでも、宇宙や大地、食物などから年間約2.1mSvの「自然放射線」を受けています。当クリニックの歯科用CT(約0.1mSv)は、東京からニューヨークへ飛行機で往復した際に浴びる放射線量(約0.2mSv)よりもさらに少ない数値です。
防護エプロンで体をしっかり保護
撮影時には必ず、X線を遮断する鉛入りの防護用エプロンを着用していただきます。これにより、お口以外の首から下の臓器への影響は限りなくゼロに近づきます。
むやみに撮影はしません。「ベネフィットとリスク」の見極め
安全性は高いとはいえ、被ばく線量が「ゼロ」ではない以上、当クリニックでは来院された患者様全員にむやみにCT撮影を行うことは決してありません。
CT撮影には、「見えない部分が見えるようになる」という計り知れないベネフィット(治療のメリット)がある一方で、ごく微量とはいえ放射線を受けるというリスク(身体的負担)が存在します。 当クリニックでは、患者様お一人おひとりの症状を拝見し、「このケースはCTを撮るメリットが、リスクを明確に上回る」と判断した場合にのみ、撮影を推奨しております。
CT撮影を「推奨」するケース(ベネフィットが上回る場合)
複雑な親知らずの抜歯
歯の根が太い神経や血管に接している疑いがあり、安全に抜歯するための3D画像が不可欠な場合。
治りにくい根管治療
従来のレントゲンでは原因が特定できず、複雑な根の形状や隠れた病巣を正確に把握する必要がある場合。
▶根管治療におけるCTの有用性 – 見えない「道」を事前に知る大切さ
小児歯科・矯正歯科
お子様の歯ぐきの中に余分な歯が埋まっていたり、永久歯の生える方向が著しくずれていたりして、今後の正しい成長発育に悪影響を及ぼす可能性が高い場合。
CT撮影を「非推奨(見送り)」とするケース
初期のむし歯や、一般的な定期検診
従来の平面レントゲンや、お口の中の視診などで十分に正確な診断ができる場合。
リスクが上回ると判断される場合
患者様が極度に被ばくを心配されている場合や、撮影によって得られる情報が治療計画に大きく影響しないと判断される場合。
【まとめ】
当クリニックでは、「なぜ今回CT撮影が必要なのか」、あるいは「なぜ今回はCTを撮らなくて大丈夫なのか」を、わかりやすくご説明いたします。
患者様にご納得いただかないまま、無理に撮影を進めることは決してありません。検査について少しでも不安なこと、疑問に思うことがあれば、いつでもお気軽にご質問ください。これからも、患者様の安心と安全を第一に考えた診療を行ってまいります。
瀬谷アクロスデンタルクリニック
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